秋になるといろんな食材が収穫されますが、その一つにギンナンがありますね。茶碗蒸しなどに使われるギンナンですが、食べ過ぎると体に悪影響が出てしまいます。今回はそんなギンナンの栄養を見ていきましょう!
食べすぎると体に悪いなんて怖いわ!
ギンナンはイチョウ科イチョウ属のイチョウの樹になる木の実で、殻をむくと種子があり、これがギンナンです。イチョウの樹は恐竜が生きていた時代にも生きていて、イチョウの実を恐竜に食べてもらい種を遠くまで運んで生息地を広げていたとされています。
イチョウの実は臭く、アレルギー物質であるギンコール酸も含まれているので、人によっては素手で触るとかぶれることもあります。
しかし中身のギンナンはもちもちした食感で、炒りたてはホクホクしています。味は苦みや臭みがありますが、少し甘みもあります。そんな訳で大人の味とも言えるでしょう。旬は9から11月半場までであり、この時期が旬です。
恐竜と一緒に生きていたのよ!
食べすぎには注意!
ギンナン100gあたりのカロリーは、187kcalで、タンパク質は4.7g、脂質は1.7g、炭水化物は38.5g、食物繊維は1.8gです。
野菜と比べると炭水化物が多く、カロリーも高いです。
ギンナンに多いビタミン・ミネラルには、
抗酸化作用のあるビタミンE
糖質からエネルギーを作り出すビタミンB1
細胞分裂に関わる葉酸
ビタミンCの作用を助けるパントテン酸
体内でコラーゲンを作り出すビタミンC
余分な塩分を排出し血圧を下げるカリウム
体内の様々な酵素を活性化させ、エネルギーを作り出すマグネシウム
体内にある多くの酵素の成分となる銅が多く含まれています。
ギンナンは意外に栄養豊富な食材なんですね!
実は栄養豊富!?でも食べすぎは…
ギンナンにはギンコトキシンと言う物質が含まれていて、この物質を多く摂取してしまうと、嘔吐や痙攣発作を起こすことがあります。ギンコトキシンはビタミンB6に構造が似ているため、ビタミンB6の再合成・代謝を妨げるので、このような症状が出てしまいます。そして加熱しても毒性が低下することはないです。
そんなギンコトキシンの中毒が起こらないようにするためには、成人だと40から300個のギンナンを食べないようにしないといけません。結構な量だと思いますが、体の弱い人や健康状態が悪い人の場合はこれ以下の個数でも症状が出る場合があるので注意してください。
そして注意して欲しいのは子供たちです。子供の場合は7から150個で症状が出る場合があり、体の弱い子供だとそれ以下食べて症状が出る場合があります。これは肝臓の解毒機能がまだ未発達なことが関係しています。もし多く食べてしまった場合は、1から12時間後に症状が出て多くが24時間から90時間で回復します。もし食べすぎて体の調子が悪くなった場合は、落ち着いて病院で診てもらってください。
子供と病気の人は特に注意ね!
少し食べて栄養を多く摂取しよう!
ギンナンは色が白く表面が滑らかで艶がある物が良いです。そして中身が詰まっていて、振ってコロコロ音が出ている物は選ばない方が良いです。
殻付きの場合は、紙に包んで冷蔵庫に入れるとよく、冷凍保存する場合は中の実を塩茹でして小分けすると解凍してすぐに使えて便利です。
ギンナンは栄養が豊富なのですが、多く食べてしまうと食中毒になる可能性があります。そうならないために、ギンナンを使った料理は、茶碗蒸しなどのちょっとだけ使う料理が良いでしょう。また炊き込みご飯にして白米の栄養を補うために食べるのもいいでしょう。
ギンナンは食中毒に気をつけて、少しだけ食べて美味しく栄養摂取してください!
調子に乗っていっぱい食べないようにね!