秋は食欲の秋!秋と言ったらサツマイモですね。でもサツマイモは食べるとおならが出てしまうと言われていますね。その理由にはサツマイモの栄養にあります。今回はサツマイモの栄養を見ていきましょう!
サツマイモでプープーするのは本当だった!?
サツマイモはヒルガオ科サツマイモ属に属している植物もしくはその植物の根の部分を指します。サツマイモは甘くて美味しいのですが、何もしていないサツマイモはでんぷんが多く甘くはないです。しかしサツマイモを40から60度に加熱するとサツマイモに含まれているアミラーゼと言うでんぷんを分解する酵素が働きます。そのおかげででんぷんが甘い麦芽糖に変化します。そして石焼き芋で使う焼いた石はサツマイモの温度を均等にすることが出来るので、サツマイモ全体のでんぷんが麦芽糖に分解され甘くなります。そんな訳で石焼き芋は美味しいのです。
サツマイモの旬は8月から11月の間で、収穫した時期が旬ではありません。なぜかというと収穫したサツマイモは水分とでんぷんが多いです。しかしサツマイモを貯蔵すると水分が抜けたり、でんぷんが少しづつ麦芽糖へと分解され少し甘くなるからです。そんな訳でサツマイモの旬は10月になります。
だから石焼き芋は美味しいのか!
- 紅あずま
紅あずまは、皮が少し紫がかった濃い赤色で、繊維質でなく、蒸したり焼いたりするとホクホク・ねっとりした触感になります。貯蔵性は良くなく、旬が過ぎると出回らなくなります。
- 紅はるか
紅はるかは、見た目のいい品種と味のいい品種を掛け合わして生まれたサツマイモで、焼くとねっとりした触感になります。ねっとり食感が好きな人にはお勧めなさつまいもですね!
- アヤムラサキ
アヤムラサキは色素が濃くなるように品種を掛け合わして生まれたサツマイモです。そのため紫色が濃く糖分が少ないです。そんなため焼いて食べても美味しくないのですが、加工品の着色に使われています。有名なものにムラサキイモのタルトがありますね。
おならが出るのは栄養にあった!
サツマイモ100gあたりのカロリーは、132kcalで、タンパク質は1.2g、脂質は0.2g、炭水化物は31.5g、食物繊維は2.3gです。
サツマイモはイモ類と言うことで、カロリーは高い方なのですが、お菓子と比べると低い方なので甘い物が食べたくなったらサツマイモをお勧めします。
サツマイモを食べるとおならが出るとよく言われていて、食物繊維が凄く多いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、野菜やイモ類の中ではそんなに多くはないです。
サツマイモを食べるとおならが出る理由は3つあります。一つ目はサツマイモと一緒に空気を飲み込むことです。おならは腸内で発生したガス以外に、飲み込んだ空気が腸まで流れて発生する場合もあります。それでホクホクしたサツマイモは、空気と一緒に飲み込みやすいので、飲み込んだ空気がおならとして排出されるわけです。
二つ目の理由はアミロースと言う消化されにくいでんぷんが多いことです。アミロースはサツマイモのでんぷんの約30%を占めていて、通常のでんぷんよりも消化されにくいので、大腸まで届きやすいです。そして大腸でアミロースが腸内細菌によって分解されることでおならが多く発生してしまいます。アミロースは消化されにくいということで、サツマイモの実際のカロリーが表示よりも低いということですね!
最後の三つめはヤラピンと言う成分が含まれているからです。ヤラピンはサツマイモに含まれている白い液体の成分で、古くから緩下剤として効果があると考えられていました。実際にこのヤラピンには腸の蠕動運動を促す働きがあり、腸の運動を活発にすることで、腸に溜まったガスを一気に放出します!そんな訳でサツマイモを食べるとおならが出てしまうのは栄養的に本当の事だったのです!
そんなおならが出やすいサツマイモですが、食物繊維とアミロースのおかげで血糖値が上昇しにくく、血糖値の上昇具合は玄米やそばとほぼ同じです。おやつにはやっぱりさつまいもですね!
今日もいっぱいプープーするぞ!
サツマイモに多いビタミン・ミネラルには、
抗酸化作用のあるビタミンE
タンパク質の代謝に関わるビタミンB6
細胞分裂に関わる葉酸
ビタミンCの作用を助けるパントテン酸
体内でコラーゲンを作り出すビタミンC
余分な塩分を排出し血圧を下げるカリウム
体内にある多くの酵素の成分となる銅
糖質や脂質の代謝を助けるモリブデンが多く含まれています。
特にビタミンCはサツマイモのでんぷんに包み込まれているので、加熱した際、酸素の影響を受けにくくビタミンCが体内で使用できる形を保ってくれます。なので安心してビタミンCを摂取出来ますね!
ビタミンCも豊富だったのか意外!
アントシアニンはポリフェノールの一種で、植物が紫外線から身を守るために作り出した成分です。アントシアニンは酸性だと赤色、中性・アルカリ性だと紫色になるため、酸っぱいイチゴだと赤・そうでないブルーベリーは紫色になります。そして酸っぱくないアヤムラサキなどのムラサキイモにはアントシアニンが含まれています。
アントシアニンは紫外線から身を守る働きがあるので、目の中に紫外線が入り込み活性酸素が発生すると、活性酸素を除去してくれます。また目の老化や病気の予防もしてくれるので、アントシアニンは目に良いと有名です。
間食にはサツマイモ!
サツマイモは全体的にふっくらとしていて、皮が鮮やかな紅色で、ずっしりと重い物が美味しいです。逆に細いサツマイモは繊維質で食べにくいです。また変色したサツマイモも選ばない方が良いです。
先ほど解説しましたが、収穫したてのサツマイモは水分やでんぷんが多いので、収穫したてのサツマイモは1から2か月保存すると美味しくなります。サツマイモは温かい所で栽培された作物なので、冷蔵庫に入れると低温障害を起こして早く傷んでしまいます。なので紙で包んで冷暗所に置くと長く持ちます。
さつまいもは甘くて美味しいのに血糖値が上がりにくく、ビタミンが豊富です。なので3時のおやつにお菓子ではなくサツマイモが良いでしょう。栄養だけでなく食べ応えも十分あるのでお勧めです!
そしてサツマイモにはおならが出る成分が含まれていて、その成分のおかげで便秘や腸内環境を改善してくれます!なのでお腹の調子が悪い人にもサツマイモはお勧めです!
是非サツマイモを食べて、お腹の調子を良くしてはいかがでしょうか。
大事な時にはプープーしないように我慢するけど、あんまり我慢しないでね!