サバの栄養について解説!頭に良い理由とは?

魚を食べると頭が良くなると聞いたことはありませんか?例の歌の影響で知っている人もいるかもしれません。ですがなぜ魚を食べると頭が良くなるのか、今回はそのことと一緒にサバの栄養も解説します。

アニサキスのアニー
アニサキスのアニー

アニーもサバが大好きアニー!

サバの基本情報

サバの栄養

サバの選び方・保存方法 栄養を生かした料理・食べ方

サバとは?

サバはスズキ目サバ科サバ属に属している魚のことで、一般的にはマサバとゴマサバが食べられています。

マサバはゴマサバよりも脂がのっています。産卵期である秋になると脂がのっているので秋と冬が旬です。一方ゴマサバは腹部にゴマのような黒斑があり、ゴマサバよりも脂が少なく1年を通して漁獲できます。しかしマサバの味が落ちる夏に多く漁獲されるため夏が旬とされています。

マサバ
ゴマサバ

サバの名前の由来は歯が小さいという『狭歯』から来ていています。そんな小さい歯を持っているのにもかかわらず、サバは多く餌を食べます。餌を多く消化するためサバには酵素を多く持っていて、サバが死んでしまうと、酵素によってサバ自体が分解されてしまいます。なのでサバは痛みやすい魚であり、なるべく新鮮なうちに食べた方が良いですね。

サバの肉は腐り始めると、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンが多く産生されます。そのため鮮度が悪いサバを食べるとアレルギー症状が出る場合があります。なのでサバは新鮮なうちに食べて欲しいです。

アニサキスのアニー
アニサキスのアニー

鮮度が落ちると美味しくないから、サバは新鮮な状態が一番アニー!

サバには寄生虫が…

サバの体内にはアニサキスと言う寄生虫が住み着いています。アニサキスはサバ以外にアジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカにも寄生していて、これらの魚にも注意して欲しいです。アニサキスは魚の体内では住み心地が良く、魚の体内では基本的に悪さはしません。しかし人間の体内では住み心地が悪いため、胃壁へ潜ろうとし激しい腹痛を引き起こすアニサキス症を引き起こします。

中央にある薄い筋のようなものがアニサキス

アニサキス症を防ぐためには2つの方法があります。一つ目はアニサキスを釣ったらすぐ内臓を取り除くことです。アニサキスは基本的に内臓に寄生していて、宿主が死ぬと筋肉へと移動します。なのでアニサキスが多い内臓を取り省くことが大事です。もう一つは冷凍・加熱することです。冷凍だと-20度で24時間以上冷凍し、加熱の場合は70度以上で1分加熱するとアニサキスが死滅します。加熱することが一番の対策になるので是非サバは火を通して食べてください!

でも中には生のサバを食べたい人もいるでしょう。実は現在、サバの切り身に電気を流してアニサキスを死滅させる技術が日本で確立され2022年8月現在、商業利用できるように開発が進められています。もしかするとアニサキスを生で安心に食べることが出来る日が来るかもしれません。そして注意して欲しいことなのですが、アニサキスは酢、塩、醤油、ワサビにつけても死滅しません。

アニサキスのアニー
アニサキスのアニー

人間の体は嫌だから、生きたまま食べないで欲しいアニー!

サバの栄養

DHAとEPA

サバのカロリー

サバ100gあたりのカロリーは、202kcalで、タンパク質は20.7g、脂質は12.1g、炭水化物は0.3gです。サバは高タンパク低糖質ですが脂質も多いです。しかしサバに含まれている脂質にはDHAとEPAと言う体に良い脂質が多く含まれています。DHAドコサヘキサエン酸の略称で、脳の神経細胞の細胞膜の材料になる脂質でもあります。脳の細胞の材料になるので記憶力・学習機能を向上させたり、アルツハイマー病を予防してくれると考えられています。魚を食べると頭が良くなる理由がこの脂質なんです。(もちろん頭を使わないと頭は良くなりません)

EPAエイコサペンタエン酸の略称で、血管や赤血球の材料になる脂質でもあります。EPAが血管の材料になると血管が柔らかくなり高い血圧を受けても血管が破れにくくなります。また赤血球の材料になることで赤血球が柔らかくなります。赤血球が柔らかくなると形を変形させて、細い毛細血管を通りやすくなります。なのでEPAは内出血の予防や毛細血管の血流を良くしてくれる働きがあります。

アニサキスのアニー
アニサキスのアニー

サバは脳と血管に良いんだアニ!

ビタミン・ミネラル

サバに多いビタミンにはビタミンDがあります。ビタミンDの働きにはカルシウムやリンの吸収率を高め骨粗しょう症を予防してくれます。また免疫力を高める効果もあります。またビタミンDは紫外線を浴びることで、体内で産生することもできます。

その他サバに多いビタミンには、

脂質からエネルギーを作るビタミンB2

アルコールを分解するナイアシン

タンパク質の代謝に関わるビタミンB6

葉酸と供に赤血球を作るビタミンB12

骨と歯の形成に関わるリン

生体内の過酸化脂質を分解するセレンが多く含まれています。

サバの選び方・保存方法 栄養を生かした食べ方

脂っぽいので梅干しと!

サバの選び方

サバは腹部が腐ると弾力が無くなるので、腹部に弾力があるサバは新鮮なサバです。また身や皮に張りがあるサバも新鮮なサバです。

サバの保存方法

サバを保存するときはキッチンペーパーなどで水けを取って、一切れずつラップに包みまとめて保存袋に入れます。そして冷蔵庫または冷凍庫に入れると良いでしょう。

サバの栄養を生かした食べ方

サバは魚なのでタンパク質補給のために食べると良いでしょう。良質な脂質が含まれていますが、その分脂質が多いので、脂質の少ない野菜を使った料理と合わせるのもいいと思います。

サバにはビタミンDが多く含まれリンやカルシウムの吸収率を高めてくれます。乳製品からカルシウムを摂取しても良いですが、小松菜などのカルシウムの多い野菜と一緒に食べるのをお勧めします。なぜかというと野菜のカルシウムは吸収率が低いからです。そんな野菜のデメリットをサバのビタミンDが小さくしてくれます。

さらにサバをおかずにご飯を食べるなら梅干しがおすすめです。梅干しには酸味があり、サバの脂っぽさが苦手な人は梅干して口の中をさっぱりにして、サバが食べやすくなります。また栄養的にもお勧めで、梅干しに含まれている酸っぱい成分であるクエン酸には、唾液と胃液の分泌を多くし消化を良くしてくれます、なので脂っこいサバとは相性がいいです。そしてクエン酸にはミネラルの吸収率を高めてくれるので、野菜のカルシウムの吸収率をさらに高めてくれます。そんな訳で私はサバを食べるときは梅干しもセットにしてます。

梅干しはお勧めです!

魚を食べると頭が良くなる理由をお判りいただけたでしょうか?是非サバを美味しく召し上がってください!

アニサキスのアニー
アニサキスのアニー

生きたアニーは食べないようにして欲しいアニー!

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