野菜の代表キャベツ、大きさの割に価格が低く不作の時期でないときは庶民の味方になる代表的な野菜です。
そんなキャベツにはある食べ方をすると体に良い効果を発揮してくれます。どんな効果を発揮してくれるのか、今回はキャベツの栄養をみていこうと思います!
僕に優しいなんてぜひ知りたいなぁ!
キャベツはアブラナ科、アアブラナ属に属する野菜で、大根やブロッコリーの仲間です。
キャベツの特徴として大きな葉っぱが何枚も重なっています。これは結球と言い光合成をするためではなく栄養を蓄えるための葉っぱなんです。なのでキャベツには栄養が詰まっているんですね!
キャベツ以外には白菜・レタスも結球をする野菜でもあります。
美味しく食べるから栄養いっぱい蓄えてね!
キャベツは収穫時期によって名前が変わり、春に収穫されると春キャベツ、冬に収穫されると冬キャベツになります。
春キャベツはみずみずしく甘みがあり生やサラダで食べると美味しい!冬キャベツは硬めで硬い食感が好きな人にはお勧めです!
他にはアントシアニンが含まれている紫キャベツ
アントシアニンは強力な抗酸化作用を持つポリフェノールで、目の中で抗酸化作用が働くことによって眼精疲労・目の病気を防いでくれます。
また小さい芽キャベツもあります。
小さいキャベツで、丸ごと煮込み料理の中に入れると美味しい料理になるでしょう!
キャベツは古くから食べられていて、古代ギリシア・ローマで栽培されていました。
また当時のキャベツは安価で体に良いということから『貧乏人の医者』とも呼ばれていました。
キャベツ以外にも医者を例えに使った野菜があり、例えば『トマトが赤くなると医者が青くなる』がありますね。
昔は医療が発達していなかったから医者だと呼ばれていたのかもね!
胃腸薬で有名なあの成分はキャベツから発見された!?
キャベツ100gあたりのカロリーは23kcal、タンパク質は1.3g、脂質は0.3g、炭水化物は5.2g、食物繊維は1.8gです。
予想通りキャベツはカロリーが低いですね、キャベツはモリモリ食べることが多ですが、カロリーの心配はないと思います。
またキャベツに含まれている食物繊維の多くは水に溶けにくい不溶性食物繊維です。この食物繊維は繊維質でありよく噛まないと飲み込むことが出来ません。なので早食い・食べ過ぎ予防にキャベツはぴったりですね!
毎回疲れるから、ゆっくり食べていってね!
キャベツに多いビタミンには、
出血した際に血液を固めるビタミンK
細胞分裂に関わる葉酸
体内でコラーゲンを作り出すビタミンCが多く含まれています
ビタミンCは肌を新しく作り出してくれるので、女性には嬉しいビタミンですよね。ちなみに芽キャベツに含まれているビタミンCはとても多く、100gで160mgも含まれています。これは68.7gで1日に必要な量を摂取できるほどの量です。
キャベツに多いミネラルには、
糖質や脂質の代謝を助けるモリブデンが多く含まれています。
キャベツはミネラルが少ないのでミネラルが多い食品も一緒に食べたいですね!
皆さんは胃腸薬からキャベジンと言う言葉を初めて知ったでしょうか?
キャベジンはキャベツから発見された成分で別名ビタミンUとも呼ばれています。キャベツ以外にはトマト・レタスにも含まれています。
このビタミンUのUは、ulcus(潰瘍)の頭文字から来ていて、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防する効果があります。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍はどちらも胃酸によって粘膜が傷つくのが原因です。キャベジンは傷ついた粘膜の上皮細胞を修復する働きがあり、これらの病気を防いでくれます。さらには粘膜細胞への血流を促進する働きもあり、粘膜細胞に栄養を送り届けてくれるので、胃の調子が悪い人はキャベツを食べると良いかもしれませんね。
キャベジン最強!
しかし一つ注意しないといけないことがあります。
それはキャベジンは熱に弱いことです。
なのでキャベツの胃を労わる効果を発揮するためには、生やサラダで食べると良いです。
例えば豚カツ・生姜焼きにキャベツの千切りを添えたりするのが良いですね。脂っこいものを食べた後に生のキャベツを食べると口がさっぱりして、さらには脂っこいもので胃が疲れてしまうので、肉とキャベツは美味しさ的にも栄養的にも相性がいいですね!
またビタミンUにはアレルギ物質が体の中に入ってきたときに作り出されるヒスタミンの遊離を抑えるはたらきを持つとされています。
僕のためにも生で食べてね!
キャベツには、でんぷんを分解する酵素であるアミラーゼが含まれていて、大根にも含まれている成分です。
このアミラーゼによってでんぷんの分解を促進するようにすれば胃の負担が減り胃を労わることが出来ますね。また唾液にもアミラーゼが含まれており、キャベツの食物繊維によってご飯をよく噛むようになれば、唾液とキャベツのアミラーゼで、でんぷんが良く分解され、胃の負担がさらに軽減されます。
キャベツはキャベジンとアミラーゼのダブルコンボのおかげで胃に優しい食材ですね。
しかしアミラーゼもキャベジン同様熱に弱い成分です。効果を発揮するためにはやはり生で食べるのをお勧めします!
さらに強いサポート役がいたなんて!
イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に含まれている成分であり、様々な種類があります。
ワサビだと辛さの素になるアリルイソチオシアネート、ブロッコリーに含まれているスルフォラファンなどがあります。
もちろんキャベツにも含まれていて、イソチオシアネートの効果には抗酸化作用・抗菌作用・発がん抑制作用があります。
ただしこの成分も熱に弱い成分なので、生で食べることをお勧めします!
新鮮な状態なら生が良いね!
やっぱり定番の、あの料理!
冬キャベツはずっしりと重い物が良く、重いと葉が隙間なく詰まってお得です。しかし春キャベツの場合は軽い物が良く、軽いと春キャベツ特有の柔らかさがあって生で食べると美味しいです。
また外葉が萎びてないものは鮮度が良いです。売り場では萎びた外葉があると見栄えが悪くなるので、外葉をが悪いと取り省いて売ることもあるので、外葉がないキャベツは鮮度が良くない可能性があります。
冬は重く・春は軽い物を選ぼう!
キャベツを保存するときはビニール袋に入れて呼吸が出来るように軽く締めて冷蔵庫に入れると良いです。
キャベツを切ると切り口から変色してしまうので、大きい物を食べきることが出来ない場合は、葉を一枚ずつ手で剥がして使うと長持ちします。
先ほど解説した通りキャベツにはキャベジン・アミラーゼ・イソチオシアネートと言った熱に弱い成分が含まれています。なのでこの成分の効果を発揮するためには、生で食べるのが良いですね。
サラダや千切りにして、脂っこいお肉と一緒に食べると良いですね、豚カツ・生姜焼き!
でも千切りにすると、べちゃっとしたキャベツの千切りになってしまします。
ですがこちらの動画では、ふわふわした板前のキャベツの千切りの作り方を解説しております。文章よりも作り方を見た方が分かりやすいので、気になる方はご覧ください。板前のキャベツの作り方は5分34秒から始まります。
また加熱してキャベツの健康効果を発揮させるためにはさっと炒めて加熱時間を減らす方法もあります。
たとえじっくり煮込んだキャベツでも低カロリーで噛む回数が増えるので食べ過ぎ予防、カロリー過多を防いでくれます。さらにはお財布にも優しいので是非キャベツを美味しく味わって健康な胃を保ってください!
ここまでご覧になってありがとうございました!
皆さんも安くて健康にいい『貧乏人の医者』であるキャベツを食べて胃を労わってください!
美味しく、僕を労わってね!