皆さんが思い浮かぶ根菜類の野菜は何でしょうか?ごぼう・大根、そしてニンジン!ニンジンは甘くて綺麗なオレンジ色で料理を色鮮やかにしてくれます!
そんなニンジンにはある食べ方をすると体に良い効果を発揮してくれます。どんな効果を発揮してくれるのか、今回はニンジンの栄養をみていこうと思います!
もちろん、俺たちに良い効果だよな!
目次
葉っぱも食べられる!?
ニンジンはセリ科、ニンジン属に属する野菜で、セリやパセリの仲間です。
ニンジンの特徴は根っこがオレンジ色で、甘みがあるのが特徴です。定番の料理としてカレーやシチューが挙げられますね!
そんなニンジンですが、何と葉っぱも食べることが出来ます!
ニンジンの葉っぱも食べることが出来るのか!?
ニンジンの葉の味はセリに近く清涼感があります。主な食べ方は炒めたり天ぷらにして食べます。お店で売られているニンジンのほとんどは葉を切っている物が多いのですが、ニンジンの収穫期になると、もしかしたら葉付きのニンジンがお店に並ぶかもしれません。
ニンジンの葉は根っこのニンジンと栄養が違うので、のちのち栄養を解説します。
ニンジンの旬は4から7月と11から12月の2回があり、暖かい時期はみずみずしく柔らかい、寒い時期は甘さがあり加熱すると甘みが増します。なので春はサラダ、冬は煮揉み料理に使うと美味しくいただくことが出来ます。季節によっていろんなニンジン料理をお食べください!
ニンジンには西洋系と東洋系があり、その内東洋系のニンジンに金時ニンジンがあります
金時ニンジンは通常のニンジンよりも赤色が濃いので縁起が良く、紅白の色どりのために、おせち、などのめでたい料理に使われることが多いニンジンです。
この金時ニンジンの赤色はニンジンに多く含まれているβカロテンとリコピンによって作られています。
次はミニキャロットです。ミニキャロットはその名の通り小さいニンジンで、別名ベビーキャロットとも呼ばれています。
ミニキャロットはニンジン特有の匂いが少なく、甘みが強いので生や煮込んで食べたりすることが出来ます。そして小さいので包丁を使わずそのまま調理出来て便利ですね!
最後は高麗ニンジンです。高麗ニンジンは別名朝鮮人参・オタネニンジンとも呼ばれていて、白い特徴があります。
実はこのニンジンと呼ばれている物はセリ科ではなくウコギ科の植物です。
昔に発見された生き物の名前は大体見た目からつけられているからね!
この高麗ニンジンは漢方薬の原料として使われていて、胃腸強弱や食欲不振、嘔吐、下痢、病気の回復期、疲労回復、滋養強壮に効果があるとされています。
そしてこの高麗ニンジンは高い!
なぜ高いのかと言うと、高麗ニンジンは育てるのに6年もかかり、しかも土の栄養をほとんど吸い取ってしまうので、収穫した後は土壌の状態を改善しないといけません。そして収獲したものは洗って、蒸して、乾燥させるといった加工が必要であり、高麗ニンジンは高いのです。
βカロテンがいっぱい!
ニンジン100gあたりのカロリーは37kcal、タンパク質は0.6g、脂質は0.1g、炭水化物は9g、食物繊維は2.5gです。
ニンジンは他の野菜と比べると糖質が多く血糖値の上昇が気になりますね。ですが食物繊維が多く、糖質の量はお米やパンと比べると少ないので心配する必要はないと思います。
もし白米一善と同じ量の糖質をニンジンから取ろうとするとニンジンを650g以上食べなければなりません。フードファイター以外はそんなに食べることは出来ないので、ニンジンの糖質を気にする必要はないと思います
ニンジンだけ650gも食べるのはきつい…
ニンジンに多いビタミン・ミネラルは、ビタミンAしかありません。
え、それだけ?と思わないでください!
ニンジンのビタミンAはとても多いんです。どれくらい多いかと言うと97.5gで1日分のビタミンAを摂取することが出来ます。ビタミンAは他の野菜にも含まれているので、ニンジンを使った料理を一品食べるとほぼ必要なビタミンAを摂取できると思います。
ビタミンA特化野菜!
ビタミンAは油脂性のビタミンであり、緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンAの効果には
- 光の明暗を感じるロドプシンを再合成して視機能を改善する
- 粘膜や皮膚を健康に保ち、病原菌やウイルスの侵入を防ぐ
- 皮膚や内臓を覆っている上皮組織の細胞が硬くなるのを防ぎ、がんを抑制するメカニズムが働くことによってがんを予防すると考えられている
などなどあります
俺たちの仕事を増やさないようにビタミンAをきちんと摂取してくれよな!
実はニンジンに含まれているビタミンAは、βカロテンというビタミンAの前駆物質であります。このβカロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変換されるため、ビタミンAの過剰摂取になりにくいというメリットがあります。
もしビタミンAを過剰に摂取した場合は、頭痛、吐き気、発疹、脱毛、筋肉痛、疲労感、皮膚の角質化、肝臓肥大などを引き起こしてしまいます。
なのでビタミンAの過剰摂取を心配せずニンジンを食べることが出来ますね。
さらにβカロテン自体に抗酸化作用があり、活性酸素によって細胞が傷つくことによる老化や生活習慣病を防ぐことが出来るのでβカロテンはお勧めな栄養です。
ただしβカロテンを過剰摂取すると体内にβカロテンが溜まります。βカロテンはニンジンの色素であるため、溜まりすぎると皮膚が黄色くなる柑皮症を引き起こしてしまいます。もしニンジンを食べすぎて皮膚の色が変わったと思ったらニンジンを食べる量を減らすと良いでしょう。
ビタミンAの過剰摂取を防いでくれるんだな!
βカロテンは油脂性のビタミンと解説しましたが。油脂性なので脂と調理したり摂取するとすると吸収率が高まります。
どれくらい高まるかと言うと、そのまま食べた場合の吸収率は10%に対し、加熱したり油で調理すると80%まで上がります。なのでニンジンは油で炒めたり、カレーの中で煮込んだり、ニンジンジュースにオリーブオイルを入れたりしてβカロテンの吸収率を高めて欲しいです!
ちなみにニンジンの皮には通常よりも多くの栄養が含まれているので、食べることが出来る人は皮ごと食べるのをお勧めします。
いっぱい食べても10%の吸収率だと十分に摂取出来んな…
ニンジンの葉100gあたりのカロリーは18kcal、タンパク質は1.1g、脂質は0.2g、炭水化物は3.7g、食物繊維は2.7gです。
ニンジンよりもカロリーが低いですね!さらにニンジンに多いβカロテンだけでなく、ビタミンK、ビタミンC、カリウムも多く含まれています。
ニンジンに足りない栄養を摂取するためにニンジンの葉を調理するのもいいと思いますね!
葉は凄く栄養があるんだな!
しかしニンジンにはデメリットががあり、それはアスコルビナーゼと言う酵素が還元型ビタミンCを酸化型ビタミンCに変えてしまうことです。
還元型?酸化型?何じゃそりゃ?と思っていると思います。簡単に言うと還元型は『体内で使うことが出来る』、酸化型は『体内で使うことが出来ない』ということです。つまりビタミンCを使うことが出来ないようにしてしまう酵素なのです。
ちなみにネットの情報の多くはビタミンCを破壊するという表現が多いですが、正確には『体内で使うことが出来ない』ようにしてしまうことですね。
ですがアスコルビナーゼをどうにかする方法があります。それは加熱したり酸っぱい味付けにして調理することです。アスコルビナーゼは熱と酸に弱いのでこの方法がとても有効です。例えば油で炒めたり、酢の物、ニンジンジュースにレモン果汁を混ぜたりなどなどあります。料理も美味しくなるので是非試してみてください!
上手くデメリットと付き合おうぜ!
日本人大好きのあの料理!ニンジンジュースには?
良くお店でみるニンジンはオレンジ色が濃く、傷が少なく、先が細い物、切り口が茶色くない物が良いニンジンです。葉がついているニンジンの場合は葉が先まで萎びていないものが新鮮なニンジンです
ニンジンを保存するときは乾燥しないように紙に包んで冷蔵庫に入れるようにして、寒い時期の場合は紙に包んで冷暗所に置くことも可能です。
切ったニンジンの場合は切り口から痛んでしまうので、切り口をラップで包んで冷蔵庫に保存するといいです。
ニンジンの栄養でβカロテンを解説しましたが、βカロテンは加熱、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。なので栄養的にお勧めな料理はカレーやシチューですね!また加熱することによってアスコルビナーゼの働きが弱まるなるので、この点でもお勧めです。
またニンジンジュースを飲む人もいらっしゃると思います。ニンジンジュースを飲むときはβカロテンの吸収率を高めるためにオリーブオイルを少量入れて、アスコルビナーゼの働きを弱めるためにレモン果汁などの酸っぱい物を入れて飲むと良いでしょう!
ここまでご覧になってありがとうございました!
皆さんもβカロテンがたくさん含まれているニンジンを美味しく食べて、健康になってください!
俺たちの仕事を増やすんじゃないんだぞ!