肉と言ったら体に悪いと考えている方がいるでしょうが、鶏肉は体に良いということを知っている人もいるでしょう。その理由にタンパク質が豊富と言う物がありますが、他にも理由があります。今回は鶏肉が体に良い理由を解説します。
ヘルシーな肉と言えば鶏肉!
鶏肉は基本的にキジ科のニワトリの肉のことを指します。ニワトリはキジ科の鳥を家畜化することによって、早く成長したり肉の量が増えるように品種改良されてきました。現在ニワトリの祖先であるキジ科の鳥は絶滅もしくは家畜化によって姿を消しました。そんなニワトリなんですが宗教上の理由で食べることが出来ない国・地域がほとんどなく、ほとんどの世界の国や地域で食べられています。そんな訳でニワトリにはさまざまな料理と品種が存在しています。
- 白色レグホン
白色レグホンは採卵種の鶏で一般的にイメージするニワトリと言ったら、この白い鶏です。日本の卵の生産の80%を小の鶏が占めていています。
- 名古屋コーチン
どこかで聞いたことある名前の鶏、名古屋コーチン、名古屋コーチンは愛知県生まれの鶏です。名古屋コーチンと言う名前は、名古屋周辺地域で生産された名古屋コーチンの肉・卵のことです。名古屋コーチンの正式な品種名は名古屋種と言います。名古屋コーチンの肉質は繊維質で弾力と歯ごたえがあります。味はコクのある旨みもあります。
僕の中に名古屋コーチンを入れて欲しいな!
鶏肉は解体するときに腸のカンピロバクター、サルモネラ菌が肉に付着してしまいます。そのまま鶏肉を水で洗ってしまうと、菌が水と共に飛び散ってしまい、食器や完成した料理を汚染してしまう可能性があるので、鶏肉を洗うのはお勧めしません。
食中毒には注意!
やっぱり高たんぱく!
皮なし鶏むね肉100gあたりのカロリーは、108kcalで、タンパク質は22.3g、脂質は1.5g、炭水化物は0gです。鶏肉は高タンパクで鹿の低カロリーなんですね!
ささみ100gあたりのカロリーは、105kcalで、タンパク質は23g、脂質は0.8g、炭水化物は0gです。ささみだと胸肉よりも少しカロリーが低く、高たんぱくになります。
皮なし鶏もも肉100gあたりのカロリーは、116kcalで、タンパク質は18.8g、脂質は3.9g、炭水化物は0gです。鶏むね肉よりもカロリーは高いのですが、それでも高たんぱくてカロリーです。
しかし鶏皮100gあたりのカロリーだと、497kcalで、タンパク質は9.5g、脂質は48.6g、炭水化物は0gになります。鳥は皮に脂肪を蓄えている生き物なので鶏皮はカロリーが凄く高いです。カロリーを気にしている人なら、皮のない鶏肉を選ぶと良いでしょう。
鶏肉にはタンパク質が豊富です。これは皮なし鶏むね肉270gで体重60㎏の人に必要な量を摂取出来ます。一般の人の場合、体重1㎏あたり1gのたんぱく質が必要摂取量となります。タンパク質は筋肉や皮膚の材料になり、運動をしている人には嬉しい食材なのですが、一般の人にも嬉しい食材です。それは高たんぱくの食事はタンパク質不足の筋肉の減少を防いでくれることです。年を取って筋肉が減ると運動できなくなり寝たきりになる可能性があります。なので高たんぱくの鶏肉はそのようなことを防いでくれます。
介護問題がある日本にとっては鶏肉は救世主だった!?
鶏肉に多いビタミン・ミネラルには
出血した際血液を固めるのを助けるビタミンK
アルコールを分解するナイアシン
タンパク質の代謝に関与するビタミンB6
エネルギーの補酵素になるパントテン酸
余分なナトリウムを排出し血圧を下げるカリウム
筋肉を収縮させるマグネシウム
細胞膜の形成に関わるリンが多く含まれています。
渡り鳥や回遊魚は長い時間運動し続けることが出来ます。なぜそんなに長く運動が出来るのでしょうか?それはイミダゾールペプチド(イミダペプチド)と言う成分のおかげです。
イミダゾールペプチドは脊椎動物の骨格筋や脳に多く含まれている成分で疲労回復効果があります。イミダゾールペプチドには抗酸化作用があり、特に筋肉の中で効果を発揮します。疲労の原因の一つに活性酸素があり、運動をすると多くの活性酸素が発生し、体がこれ以上活性酸素を発生させないように疲労を感じさせると考えられています。しかしイミダゾールペプチドを摂取すると筋肉の中で活性酸素を除去し、体が疲労を感じさせないようにしてくれます。渡り鳥や回遊魚が長時間運動し続けることが出来る理由はこの成分があるおかげなんですね!
イミダゾールペプチドは脳に多く含まれていると解説しましたが、脳の中でも抗酸化作用を発揮し脳の老化や疲労を防いでくれると考えられています。最近疲れている、頭が疲れている人は鶏肉を食べると良いかもしれません。
他のイミダゾールペプチドの効果には、持久力の強化、自律神経をただす、尿酸を排出させる効果によって痛風予防になる、があります。
そしてイミダゾールペプチドを摂取するには鶏むね肉がおすすめです。イミダゾールペプチドは鶏肉以外に、回遊魚、牛、豚肉にも含まれているのですが、一番多い肉は鶏肉なんです。イミダゾールペプチドはアンセリンやカルノシンなどに分解・吸収され体内でイミダゾールペプチドに合成されます。鶏肉はアンセリンとカルノシンが両方バランスよく豊富に含まれていているため、体内で多くのイミダゾールペプチドを合成することが出来ます。なので疲労回復には鶏肉がおすすめなんです。
鶏むね肉が一番多いだなんて!
ちなみにスポーツの研究ではお酢やトマトなどの食品の疲労回復効果の研究があるのですが、鶏むね肉は様々な研究で高い疲労回復効果を発揮したと発表されています。運動している人にはさらにお勧めな食材ですね!
パサパサが気になるなら?
鶏肉は時間が経つとドリップと言う赤い汁が出てきます。なのでこのような鶏肉は買わないようにした方が良いです。新鮮な鶏肉は透明感のあるピンク色で、鶏皮が盛り上がっている物です。白く濁っている物は選ばないようにしましょう。
鶏肉は水分が多く傷みやすいので、冷蔵庫だと1から3日持ちます。しかし冷凍この場合は1週間以上は持つことが出来ます。冷凍する場合は水分をふき取り、保存袋に入れて空気を抜くと良いでしょう。
鶏肉は皮を取り省けば、高たんぱく低カロリーで疲労回復に効く食材です。特に鶏むね肉が良いのですが、鶏むね肉は加熱するとパサパサして美味しくないですね。パサパサしてしまう理由に加熱すると水分が減ってしまうことが挙げられます。これを解決するには、200mlの水に10gの塩で作った塩水につける方法です。こうすると塩の保水効果で水分が逃げにくくなります。また小麦粉などにまぶす方法もあり、こうすると水分だけでなく鶏肉の肉汁も逃げにくくなります。このため唐揚げは鶏の旨みが閉じ込められて美味しいのです。
鳥肉は炭水化物、食物繊維が少ないので、それを補う料理と一緒に食べると良いですね。炒めるときはキャベツと一緒にしたり、親子丼なら、栄養豊富な卵が加わります。三つ葉やネギ、食物繊維の多い海苔を乗せるのも良いと思います。
また鶏むね肉は高たんぱく質食品なのでお腹に溜まりやすいですね、そんな時はタンパク質分解酵素を持つ食材がおすすめです。例えばさっぱりとした鶏むね肉にポン酢をかけた料理に、分解酵素を多く持つ大根を添えたり、食後にタンパク質分解酵素を持つパイナップルやキウイを食べると良いでしょう。キウイは手軽に食べることが出来るので私はキウイがおすすめです。
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是非鶏肉を食べて毎日元気に過ごしてくれると嬉しいです。他の記事も是非ご覧ください!