ビタミンKの新たな作用

ビタミンと言えば、ビタミンC、ビタミンB群などが有名で、ビタミンKはどちらかと言うとマイナーなビタミンですね。そんなビタミンKは出血を抑えてくれる効果があるのですが最近の研究によって他の効果があることも分かってきました。今回はそんなビタミンKの新たな効果を記事にして分かりやすく解説しようと思います。

Kさん
Kさん

もうマイナービタミンの名からおさらばだ!

目次

ビタミンKとは?その働き

ビタミンKの新たな作用

ビタミンKの多い食品

ビタミンKとは?その働き

出血を止めて、カルシムのの吸収率を上げる

ビタミンKは脂溶性のビタミンで天然の中に存在するものの中だと、ビタミンK1ビタミンK2があります。

ビタミンK1はフィロキノンと言い植物の葉緑体で作られるため、緑黄色野菜などの緑色の濃い野菜や海藻類に多く含まれています。ビタミンK2はメナキノンとも言い、ビタミンK2は微生物によって作られるため、納豆などの発酵食品に多く含まれています。

ビタミンKの働き

体は出血してしまうと血液を凝固させるのに必要なたんぱく質(血液凝固因子)が必要なのですが、血液凝固因子を作るのにビタミンKが必要であり、そんな訳でビタミンKは出血を早く止めてくれるビタミンです。

またビタミンKにはビタミンDと同じ働きがあり、それは腸のカルシウムの吸収を助ける働きです。ビタミンKにはオステカカルシンというたんぱく質を活性化させる働きがあり、この働きによってカルシウムの吸収率を高めるのです。カルシウムは吸収率が低いミネラルなので、重要な働きですね。

Kさん
Kさん

重要なビタミンなんだぞ!

ビタミンKの新たな作用

抗酸化作用で細胞を守る?

2022年8月4日の日本の研究.comの記事によると

https://research-er.jp/articles/view/113202

ドイツ・ヘルムホルツセンターミュンヘンとの国際共同研究で、ビタミンKにはフェロトーシスを強力に防ぐ作用があることが発見されました。さらにビタミン K を還元する酵素を同定したというものです。

フェロトーシスとは?

フェロトーシスとは何だと?思っている方が多いと思います。

フェロトーシスとは細胞死の一つで、細胞膜成分のリン脂質の過酸化によって引き起こります。つまり細胞の酸化によって細胞が死んでしまうことです。現在、アルツハイマー病や神経変性疾患、虚血再灌流時の臓器障害、などに関与することが知られていて、注目を浴びている生命事象でもあり、病気の治療に使用できるのではないかと考えられています。

例えばがん細胞をフェロトーシスを利用して死滅させる治療法の研究などなど

そしてビタミンKにはフェロトーシスを防いでくれることが明らかになりました。ちなみにビタミンEも同様にフェロトーシスを防いでくれるビタミンでもあります。

Kさん
Kさん

細胞を守るんだぜ!

研究では

研究ではフェロトーシスを引き起こす細胞を使ってフェロトーシスを抑える作用のあるビタミン化合物を探索し、その結果ビタミンE以外に、ビタミンKにもフェロトーシスを抑える働きがあることが判明しました。さらにビタミンK2はビタミンEよりも濃度が薄くてもフェロトーシスを抑えることも明らかになりました。

またフェロトーシスによって肝障害や腎障害のマウスにビタミンKを投与したらこれらが軽減したことも分かりました。

そしてビタミンKがフェロトーシスを防ぐメカニズムを検討した結果、体内で使用できる還元型ビタミンK(体内で使用できるビタミンK)に強力な抗酸化作用があることが分かりました。さらに還元型ビタミンKには脂質ラジカル(過酸化脂質によって生まれた反応性の高い化学種)を捕まえることでフェロトーシス防ぐことも明らかになりました。

さらにビタミンKを還元型にする酵素がFSP1だということも判明しました。

つまりビタミンKには

1フェロトーシス(細胞膜成分のリン脂質の過酸化による細胞死)を防いでくれる

2ビタミンK2はビタミンEよりも強く働く

3脂質ラジカルを捕まえることでフェロトーシスを防ぐ

と言うことですね。

Kさん
Kさん

もっとこのことが広まって有名なビタミンになりたい!

ビタミンKの多い食品

やはりあの食品は最強!

と、ビタミンKがフェロトーシスを防いでくれるということが分かりました。ではビタミンKが多い食品はどういったものが多いのでしょうか?

記事の先頭で書いた通り緑黄色野菜・海藻・発酵食品に多いです。例を挙げるとほうれん草・モロヘイヤ・ワカメ・ひじきですね。またビタミンKは殆どの食品に含まれており、通常の食事をした際に不足することは殆どないので緑黄色野菜か海藻、発酵食品を食べるようにすれば不足する心配はありません。

ちなみにビタミンKは多量に摂取しても健康被害が見られないことから、上限量は設定されていません

そして今回ビタミンKが多く私が好きな料理を紹介します。

それはオクラ納豆!

納豆の神様
納豆の神様

ネバネバネバババー!

他にも嬉しい効果が?

作り方は簡単でご飯にオクラと納豆をかけるだけです。オクラに味がしなくて美味しくないという人はオクラに醤油を少し加えると美味しくなります!

オクラは緑黄色野菜であり、納豆は発酵食品です。この二つはビタミンKが豊富に含まれ、オクラが納豆に少ないビタミンA・Cを補って、納豆がオクラに少ないミネラルを補います。その結果栄養が豊富に!またオクラと納豆の食物繊維によって白米の血糖値が上がりやすいデメリットを小さくしてくれます。(私は麦ご飯にして食べてるのでもっと上がりにくいと思います)そしてネバネバ食材を掛け合わせることで、ネバネバ好きな人にはたまらない一品へと仕上がります。是非ネバネバが好きな人は、オクラと納豆をご飯にかけて美味しく食べてみてください!

納豆の神様
納豆の神様

ネバネバネバババーネバネバーーーーー!

Kさん
Kさん

今日は納豆の解説だった!?

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